今年のカンヌ映画祭、コンペ部門は保守路線に回帰へ
パリ発、ロイター通信によると、来月11日に開幕する第58回カンヌ国際映画祭は、ドキュメンタリーやアニメとは無縁の保守的な路線に回帰する見通し。
前回はブッシュ米政権を批判したドキュメンタリー作品「華氏911」が最高賞パルムドールを受賞し、「シュレック2」などのアニメも注目を集めた。
19日に行われた主催者側の記者会見によると、今回のコンペティション部門参加20作品にドキュメンタリーやアニメは含まれていない。デビッド・クローネンバーグやガス・バン・サント、ビム・ベンダース、ラース・フォン・トリアーなど、パルムドール受賞歴を持つ監督を含めた著名映像作家が作品を競う。
米俳優トミー・リー・ジョーンズの監督デビュー作と、小林政広や候孝賢(ホウ・シャオシェン)、王小帥(ワン・シャオシュアイ)らアジア勢の作品も、コンペ部門にエントリーされている。また、欧州からの出品は例年より少ないという。
審査委員長はボスニア出身のエミール・クストリッツァ監督だが、その他の審査員は公表されていない。
コンペ外では、スター・ウォーズ・シリーズ完結編「エピソード3/シスの復讐」の特別上映が話題となっている。
今年もまたカンヌの季節がやってきた。
が、今年のコンペ部門の参加作品に話題作が少ないと、おいらは思った。