法王、危篤状態続く、「容体変化なし」と発表 | 重箱の角

法王、危篤状態続く、「容体変化なし」と発表

聖堂


 ローマ発、各通信社によると、ローマ法王庁報道官は2日、危篤状態に陥った法王ヨハネ・パウロ2世(84)の容体について、依然として「極めて深刻だが、大きな変化はない」と発表した。法王は時折、意識が遠のくことはあるが、昏睡(こんすい)状態には陥っていないという。

 報道官はまた、法王が1日夜、居室下のサンピエトロ広場に大勢の若者が集まっていることを側近から聞かされ「来てくれましたか。感謝しています」と、途切れ途切れに話したことを明らかにした。

 法王は2日までに心臓と腎臓の機能が大幅に低下し、血圧、呼吸も弱まって容体が一層悪化。法王庁幹部の聖職者は1日夜「法王は死のふちにある」と話していた。

 イタリア各紙は2日付朝刊で一斉に特集を掲載。「さようならカロル(法王の本名)」「最後の旅路」などの見出しを付け、故人に準じた扱いで回顧した。

 アンジェロ・コマストリ司教はサンピエトロ広場で徹夜の祈りを始め、「キリストは今晩にも法王に扉を開くだろう」と語った。広場には信者数万人が集まり、涙を流す人の姿が目立った。

祈りましょう・・・
 
写真はバチカンのサンピエトロ広場で祈る信者ら